協力伝道の歩み

私が若い頃、南部バプテスト連盟(SBC)から派遣された多くの宣教師との出会いがあり、又、一緒に働くことができた。その姿を通して、熱き伝道の情熱と深き主の愛を感じることができたのは、私だけではないと思う。日本の教会と協力して開拓伝道に労してくださり、会堂・牧師館はSBCからの支援によって建てられた教会も多く、物心両面にわたって支援してくださったことは、感謝に尽きない。

又、宣教師は、西南学院や西南女学院では教育を担い、京都バプテスト病院や看護学校では医療を担ってくださった。多くの学生が宣教師を通して、信仰に導かれた。戦後来日した宣教師の数は、500名(1980年時点)を超えている。しかしながら、2000年前後から、宣教論の違いや女性牧師を認めないSBCとの意見の対立から関係が薄まっていき、宣教師も独自に活動するようになったことは残念である。

日本バプテスト連盟は、「協力伝道」を推進する上で、大きな出来事があった。第三回宣教会議で提起された「500(教会)・5万(信徒)」の実現のために、西大久保にあった連盟事務所の用地を売却し(96億円)、それを元手にして、1991年南浦和に「バプテスト会館」を、東浦和に「職員住宅」を建てた。そして、残り65億円を「教役者退職金」「伝道者養成」「開拓伝道基金・資金」「国際協力」「教会形成」「回転資金」「事務所・住宅管理」「職員退職基金」とした。その中の「開拓伝道基金・資金」から、「全国拠点開拓」として10教会が生まれ、「不動産取得補助」(Bタイプ支援)として34教会・伝道所が受けることができた。上尾教会もBタイプ支援(5千万円)を受けた教会の一つで、その支援がなければ、三井住宅前という良い場所に会堂建築はできなかったであろう。各個教会だけでは担いきれない課題を、連盟の協力伝道は推進しているので、私たちも協力伝道献金に励んでいきたい。

「基金・資金」も35年経った現在、一部を残して殆ど枯渇し、これからの協力伝道は、毎年諸教会から捧げられる協力伝道献金(2025年度1億2千万円)だけで行っていくことになった。私が関わっている「新支援政策タスクチーム」は、「支援」から「協働」という新たな制度を策定し、定期総会に「新しい協働の理念」を議案として提出することになった。今後「協働」が目指す方向性は、各地で福音宣教に励む教会・伝道所を孤立させない連帯の実践、全ての教会・伝道所が関わる=「協働する」支援を目指すもので、連盟は地域教会と共に支え合っていくことを目指す。