一人ひとりを喜び、共に生きる教会

東京バプテスト神学校の公開講座「キリスト教倫理Ⅱ~どう生きる、聖書~」を受講してバプテスト連盟の中に様々な委員会があることを改めて知りました。靖国、公害、日韓・在日連帯、部落、障害者、ホームレス支援、性差別、ハラスメント対策などです。ちなみに部落問題担当講師は、秋山義也牧師でした。全ての委員会に共通しているのは人権問題であるということです。人権とは人間が元々持っている(神から与えられた)命、自由、平等などを指します。日本国憲法の三本柱の一つが基本的人権の尊重です。普段の生活の中で、自分の人権が奪われているとか、また、他人の人権を蹂躙しているとか、私たちはあまり考えることなく生きています。特にクリスチャンは、日々、そこそこ真面目に生きていると自負している人たちではないでしょうか。自分に差別的言動の自覚がなくても、相手がそれで傷ついたり、不快に思うことが人権侵害の基準になります。「本心ではないとか、誤解だ」と言って自分を正当化できません。私自身、自分の言動を深く吟味せずに軽く考えていることを反省させられました。ホームレス支援の学びの中で、問題解決型支援と伴走型支援があることを教えられました。問題解決型支援とは、ホームレスの方に住居や仕事を確保することです。しかし、それだけでは不十分で、社会での孤立化を防ぐためにも、本当の自分の居場所、人とのつながりを重視する伴走型支援が必要であるとのことでした。

教会の主題である「一人ひとりを喜び、共に生きる教会」は本当に大切なことを示しています。一人ひとりの存在を喜ぶことは、それぞれの人権を大切にすることです。「その人がその人らしく生きる教会」でありたいと願います。人権問題は広くて深く、今後も学び続けていく必要性を感じます。

イエスさまは一人ひとりの存在を受け入れ、癒し、時には命を甦らせられました。イエスの共同体は自由で平等で一人ひとりの存在が輝いていたと思われます。

私たちは限られた存在で与えられた時間も限られています。自分に何ができるのと思って無力感を感じてしまいますが、たとえ小さなことであってもイエスさまにならって歩みたいと願います。

「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っ

ている。」ヨハネによる福音書16章33節