2024年は私にとって大きな変化の年でした。14年ほど勤務した職場を退職し、去年の9月からは新しい仕事が始まりました。以前の職場はミッションスクールでしたので、毎朝職員の礼拝があり、学生向けの礼拝では奏楽者として奉仕にいくこともありましたが、今は自分からクリスチャンであることを言わない限り誰も私が教会に通っていることを知りません。また、かつては車で15分の所に通っていましたが、現在は電車と自転車で1時間の通勤になり、ただでさえ電車が苦手な私にとって転職は大きな挑戦でありました。まさか仕事が変わるとは思っていなかったので、新しい道を備えていてくださった神様の計画には驚くばかりです。
このように、全く別の環境に飛び込むことになったわけですが、この歳でまた職場での人間関係をゼロから構築していく日々に最初はとても強いストレスを感じていました。今までの自分の努力や実績を知らない人たちに、いかに自分を大きく見せるかということに注力していたように思います。しかし、聖書が私たちに教えていることは、「自分を誇る」ことではなく、むしろ「人に仕えること」だと思い出し、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について感謝しなさい」というみ言葉を心の中で唱えるようになりました。笑顔でいると、自然とその場の雰囲気が和みます。みんなが話しかけてくれるようになります。そして自分自身もとても前向きな気持ちになれます。もちろん時には落ち込んだり、不安になったりすることもあります。そんな時は「神様助けてください」と祈り、気持ちを落ち着かせ、また元気を取り戻します。キリスト教の環境にいたときより、今のほうがよほどキリストの証人として生きるということの意味を考えさせられています。
新しい仕事も教育関係ですが、そこで私は主に留学生の受入れ業務を担当しています。私も大学時代はアメリカに留学していましたが、その時に培った語学力を今はフル稼働で仕事をしています。先日、バングラデシュから国費生として留学してきた学生に、冨岡先生(バングラデシュで医師として働く私の義父)に診察をしてもらったことがある、と聞かされた時は世界はなんと狭いことかと驚きました。新しい職場でもこうした不思議な出会いを通して、神様の粋な計らいを感じています。
4月からは住むところも新しくなり、子どもたちの学校も変わります。私を取り巻く環境の変化はまだまだ続く予定です。しかし、神様がすべてを最善の道へと導いてくださると信じ、どんな場所でもキリストの香りを放っていきたいです。