色で読む福音の物語

私たちが信じる福音は、言葉だけでなく、色によっても豊かに語ることができる。パプテスマクラスでは、五つの項目に色を付けて説明すると、子どもたちはよく覚えてくれた。色は心に直接語りかけ、子どもにも、ひと目で「神がどんな方か」「自分どこに立っているか」を示してくれる。「福音の五つの色」をここで紹介したい。

まず最初の色は「黄色」。それは、神の光を表す。太陽が世界を照らすように、神の愛は私たちの人生を温かく照らし、希望を与える。神は私たちを造り、愛し、導き、決して見捨てない方である。黄色は、神のまなざしのぬくもりそのものである。

次に現れるのは「黒」。これは人間の罪を表す。心の中にある自己中心、怒り、ねたみ、弱さ—それらは光をさえぎる闇のようである。どれほど努力しても、自分の力だけではこの闇を消すことはできない。「すべての人が罪を犯したからです。」ローマ5:12。黒は、私たちが神の光から離れてしまった現実を示している。 しかし、物語はそこで終わらない。

三つ目の色「赤」が現れる。これは主イエス・キリストの十字架、流された血潮を表す。主は私たちの罪を背負い、黒い闇をその身に受け、命を捧げてくださった。赤は、神の愛がどれほど深いかを示す色である。私たちのために流された、いのちの色である。 そして、十字架の恵みを受け取るとき、心は「白」へと変えられる。

白は、罪が赦され、心が新しくされることを表す。「たとえ、お前たちの罪が緋のようでも 雪のように白くなることができる。」イザヤ1:18。赦しとは、過去が消されることではなく、神の愛によって新しい歩みが始まることである。白は、神の前に立つことを赦された者の喜びの色である。

最後の色は「緑」。これは信仰の成長を表す。赦された者は、そこで終わりではなく、日々、神と共に歩み、祈り、学び、仕えていく。緑は芽吹き、成長し、実を結ぶいのちの色。教会の交わりの中で、互いに励まし合いながら育っていく信仰の姿である。 黄色から始まり、黒を通り、赤に出会い、白へと導かれ、緑へと続く—これは、神が私たち一人ひとりに与えてくださる救いの物語である。

この五つの色が、私たちの心に新しい希望を芽生えさせてくれるのである。