過去に学ぶ           

ウクライナとロシアの戦争はいつ終わるのか?戦争は一度始めると、すぐに止めることは難しい。戦争が続いている間に、何と多くの命が失われることか。土地や家を破壊された人たちはどこに行けばいいのか。戦争はやはり未然に防がないといけないと思う。日本は79年前に戦争に負けた。終戦ではなく敗戦である。戦後、日本は飛躍的に経済成長をとげ、国民生活も向上したためか、過去の戦争の記憶も検証もあいまいなままにされているように思う。なぜ、国内で300万人、アジア全体では2000万人もの犠牲者を出したといわれる戦争が始められたのか?責任はどこに、誰にあるのか?軍人が何人か処刑されたり、自決しただけで、それでよかったのであろうか。いまだに、他国への侵略をきちんと認めていない国の政治家。負け戦さを勝っていると噓の情報で騙され、協力してきた私たち国民。これでいいのかと、いつも自問自答する。

今、沖縄では離島に戦車が走り、「本土」の私たちがよく知らない間に戦争への準備が着々と進められている。今の日本人の一番の問題は、79年前の戦争の歴史をきちんと検証せず、その責任の所在をあいまいにしていることにあると思う。過去の戦争の出来事、歴史をもっと知り、学ぶべきではないのか。日本軍が他国でどれだけひどい侵略行為をしてきたのか、また、戦争に協力させられた国民の生活はどうだったのか、学校では教えてくれない。直接的な戦争体験者は数が少なくなっているが、体験したことをとにかく語り続けてほしい。直接体験しない私たちは謙虚にそれを聞き続けること、そして、学び祈ること。戦争の歴史は繰り返してはいけない。過去に学び、反省し、未来に生かすことが大切と思う。

私たちにできることは何か。私たちは選挙によって政治家を選ぶことができる。まずは投票に行く。戦争に賛成したり、軍備増強を主張する政治家には投票しない。それが最低限の私たちにできること。今は情報社会なので、常に様々な情報に満ち溢れている。その中から正しい情報を得るようにすることが大切と思う。軍事力の強化ではなく、たとえ時間がかかっても話し合いや助け合いによって平和裡に物事を解決する道を選んでいきたい。

私の友だちに「今度戦争になるなら、戦車の下敷きになってでも反対したい」という方がいた。彼女は8人兄弟姉妹だったが、5人を戦争で亡くしていた。こういう歴史は繰り返したくない。

「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」マタイ5:9