どんなことにも感謝!

 「食事がたべられる
夜になるとちゃんと眠れ、そして又朝がくる
空気をむねいっぱいにすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる
走りまわれる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを、みんなは決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは、それを失くした人たちだけ
 なぜでしょう
 あたりまえ」(一部抜粋)

この『あたりまえ』という詩は、井村和清という医者が、末期の癌でもうあと何ヵ月しか自分の命はないことがわかった時に書いた詩である。30代の時である。私たちは、すばらしいことをたくさん神から与えられているのに、それに気づかないで、不平不満を言っていることが多い。家族があること、衣食住で不自由しないこと、そして戦争がないこと、命の危険がないこと、本当にすばらしいことなのに、あたりまえだからと気づかない。でもそのあたりまえのことが、あたりまえではないと気づくならば、私たちはきっと感謝し、喜べるようになる。健康であることが、あたりまえではないと気づいて、健康に感謝する。親がいることが、あたりまえではないと気づいて、ああ、親がいてありがたいと感謝する。戦争がないことがすばらしいことだと気づいて感謝する。それらは今すぐ私たちにできることである。

神が、私たちが生まれた時から共にいて、背負い、担い、そして助け出してくれている。そういう神がおられると信じる時、感謝できる状況を探し出して喜ぶことができる。どんな状況にあっても、自分の健康がどんな状態であっても、まさしく死を迎えるその時でも、感謝して喜ぶことができる。神は私たちを愛するがゆえに、そのひとり子イエス・キリストを十字架につけて命まで投げ出してくださった。そのことによって私たちは今、希望もって生きることができる。神が私たちを愛し、私たちと共にいて、私たちを助けてくださっていると信じる時、私たちはいつも感謝の気持ちをもち続けることができる。「どんなことにも感謝しない。」Ⅰテサロニケ5:18